仮面ライダーシリーズの始まり
1971年(昭和46年)に放送開始。
現在も最新作が放送している大人気シリーズの第一作目で、昭和第1期とも呼ばれています。
全98回。
序盤は怪奇物として不気味な雰囲気の演出でしたが、2号ライダーが初登場した第14話以降からは徐々に子供向けのわかりやすい構成に変化していきました。
そもそも2号ライダーは予定されたものではなく、撮影中のバイク事故により1号ライダー役の藤岡弘が一時的に現場を離れざるを得ない状況になったため急遽登場することになったという裏話があります。
また2号ライダーから変身ポーズを決めて変身するようになり、それが結果的にヒットの要因の一つになったと言われています。(それも2号ライダー役の佐々木剛がバイクの免許を持っていなかったため苦肉の策として編み出されたもの)
1号2号共に肉弾戦をメインとしており、相手を殴ったときの「デュクシ」のような独特な効果音が記憶に残っています。
敵の幹部である地獄大使やゾル大佐など、一度見たら忘れられないフォルムや言動をしており魅力的です。
私はリアルタイム世代ではないので、幼いころにビデオで観ていましたが今見ても面白いと思うほどドハマリしました。笑
Huluでは全話の動画が配信されているので、98話全部見るのはかなり骨が折れますが今の子供でも十分楽しめる作品になっているにので是非オススメです!
あらすじ
優秀な科学者でありながらオートレーサーでもある大学生の本郷猛。
彼は世界征服を企む悪の秘密結社ショッカーに捕われてしまい、バッタの能力を持つ改造人間に改造されてしまう。
脳改造される寸前に恩師の協力を得てなんとかアジトから脱出するが、命を狙うショッカーにより次々と送り込まれる怪人との戦いに仮面ライダーとして身を投じていくこととなる。
登場人物
本郷猛(藤岡弘)
ショッカーにより首から下を改造された改造人間。
その力に苦しめられることもあるが、世界の平和を守るために仮面ライダー1号として戦う。
一文字隼人(佐々木剛)
同じくショッカーに改造された改造人間。
脳手術直前に本郷猛によって救出され、海外に渡った本郷にかわり仮面ライダー2号として日本を守る。
立花藤兵衛(小林昭二)
本郷猛のオートレーサーでの師匠。仮面ライダーの協力者としてダブルライダーを支援する。
滝和也(千葉治郎)
オートレーサーで本郷のライバルであり、ショッカーを追っていたFBIの特命捜査官。あるきっかけによりダブルライダーと教頭・支援することになる。
仮面ライダーが立ち向かう相手
ショッカー
第1話から第79話に登場。世界征服を企む謎につつまれた国際的秘密組織で、知力・体力が優れた人間に改造手術を施すことで怪人化。その怪人を使ってあらゆる手段で世界征服を果たそうとする。
ゲルショッカー
第80話~第98話に登場。世界征服を果たすべく暗黒組織ゲルダム団とショッカーが合併・再編成することで誕生した新たな組織。
仮面ライダーの魅力
子供向けなので単純に毎回決まった展開で怪人を倒すだけでもわかりやすくて魅力的です。笑
大人の視聴に耐えうる部分としては、改造人間になった哀しみを背景としていて、例えば子供と握手するシーンで本郷猛自身は軽く握ったつもりが子供に「痛い痛い」と叫ばれてしまい自分の体がもう人間とは違うものになってしまったんだと再認識するなど哀愁漂う演出が随所に差し込まれているところです。
またダブルライダーが共闘したり、ショッカーライダーという偽ライダーが登場するなどと子供心をくすぐるエピソードが数多く存在するのもにくいですよね。
また当初は1号2号どちらもボディや手袋・ブーツは深い緑や黒がメインカラーでしたが、1号は53話より新1号として手袋・ブーツがシルバーに、2号は再登場する第72・73話から新2号として手袋・ブーツが赤という現在おなじみのスタイルに変化しました。(ちなみに理由は劇中で特に語られていません。)
おすすめエピソード
第1話「怪奇蜘蛛男」
記念すべき第一話です。
これを観ずに仮面ライダーは語れません。笑
バイクに乗って風圧で変身する、おどろおどろしい演出など初期ならではの部分が特徴的です。
第14話「魔人サボテグロンの襲来」
2号ライダーが初登場する回です。
着ているつなぎのチャックを下ろしてベルトを露出、そのまま変身ポーズを決めて変身するシーンは最高です!
第93話「8人の仮面ライダー」、第94話「ゲルショッカー 首領の正体!!」
6人のショッカーライダーとダブルライダーが戦うのは圧巻の一言。
1号と2号は赤いマフラーでそれぞれ手袋とブーツの色で色分けされていますが、ショッカーライダーはブーツ・手袋は全員黄色でマフラーの色だけそれぞれ別れているのが特徴。
特訓により編み出されたダブルライダーの新技「ライダー車輪」で全滅しちゃいますけどね。